
元気に走り回る子供をカメラで追うので精一杯で・・
印象深い景色に思わずカメラを向けるも・・
その一瞬に反応するのが精一杯で、どんな写真も日の丸構図・・
写真を構成する要素の中でも「構図」はとても大切なもののひとつ。
今回は写真をルールに沿って撮影・トリミングするだけで
写真がカッコ良くなるコツを紹介します。
トリミングでも実践しやすい「3分割構図」

画面縦横を3分割、それぞれの線(分割線)や線の交点(分割点)に水平・垂直線や写真の主役になるもの(目立つもの)を配置する手法です。
また、交点だけでなく、分割された9つのエリアの使い方次第で色々な効果を与えることができます。
かんたんながら、バランスのいい写真に仕上げることができるので
「脱無心写真」の第一歩として、普段の写真に取り入れてみてください◎
3分割法で撮影・トリミングした作例


分割線右下の交点に顔を配置。
更に地面を下三分の一のエリアに、空を上三分の二のエリアに納めることで
視線が抜ける開放感を出しました。
全体の明るさと目線の先の大きな余白をが相まって
気持ちの明るい、軽やかな雰囲気のポートレートになりました


独特なカタチの花崗岩でできたモニュメントで遊んでいる子供。
ピントのあっているものをすべて左側三分の一のエリアに寄せて、主題と背景のコントラストを出しました。
主題は左の分割線上に置き、視線が自然と向くようにしてあります。


瀬戸内の小島に住まう痩せ気味の若い猫。
猫の表情になんとなく翳りがあるように見えたので
あえてそれを助長するような効果をつけたくて顔のうしろに余白を与えました。
これにより主題が何かを考えているような印象を与えられます。


三浦半島の夕暮れ。
岩越にくれていく夕日に照らされながら釣りをする人と風で遊ぶ鳥を撮影しました。
人が岩と同化している釣り人が面白かったので
よく見たら気づいてもらえるように分割線上に配置しました。


ランデブーする2つの凧。手元に伸びる凧紐がうまく取れたので、
右上に向かって遠近感と距離感の雰囲気がわかるように凧を配置しました。
両方の凧が主題になるよう、右上の交点を2つの凧のセンターに配置しています。